URSA Broadcast G2はSDI Camera Control Protocolを使用するので、スイッチャーからカメラを遠隔で操作可能。SDI対応のATEMスイッチャーはすべて、URSA Broadcastと使用する際にカメラコントロールを使えるので、カメラへの1本のSDIプログラムリターンケーブルのみで、プロ仕様の放送ワークフローを実現できます。駆け出しのユーザーは、無償のATEM Software Controlを手始めに使用してみて、次にATEM Camera Control Panelを追加し、従来型のCCUスタイルのコントロールパネルを用いたワークフローに移行することをお勧めします。このパネルは、デザイン性と可搬性に優れ、低価格です。パネルで黒レベル、ゲイン、カラーバランス、シャッタースピード、フォーカス、アイリスなどを調整できるため、アクションを追うことのみに集中して撮影できます！
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URSA Broadcast G2はすべてのATEMスイッチャーと使用できるので、コントロールルームから全カメラを完全にリモートコントロール可能。URSA Broadcastは、内蔵カラーコレクターとデジタルフィルムセンサーを搭載しているため、カメラ内でライブビデオのカラーグレーディングが行えます。コントロールの情報はすべて、SDIプログラムリターン接続を介してカメラに送信されるため、1本のSDIケーブルでATEMスイッチャーからカメラを操作できます。つまり、カメラのあらゆる設定だけでなく、レンズフォーカス、アイリス、ズームをリモートでコントロールできます。内蔵のDaVinciプライマリーカラーコレクターを使用すると、単純なCCUコントロールを遥かに上回る調整ができるので、カメラ内で創造性あふれるシネマライクなルックをライブで作成できます！
ライブプロダクションでは、複数のカメラ間を切り替え、トランジションを実行しても、ルックが一貫するようにカラーバランスを整えて、すべてのカメラをマッチさせる必要があります。URSA Broadcastのコントロール用にATEM Camera Control Panelを追加することで、1台のパネルに4つのコントローラーが搭載されているので、全てのカメラを同時にコントロールできます。また、各コントロールチャンネルでカメラをすばやく簡単に変更できるので、4台を超える数のカメラも操作可能。各カメラコントローラーの上部にステータスLCDスクリーン、ソフトボタン、ノブが付いており、パネルのメイン部分にフルセットのプロ仕様コントロールが搭載されているため、カメラの重要なパラメーターをはっきりと確認できます。
ATEM Camera Control Panelは、放送テレビ業界で使用されている他のCCUコントローラーと同様のレイアウトを採用しているので、簡単に使い始められます。つまり、世界各地の放送局のスタッフと知識を共有できます！各カメラコントロールの上部のセクションでは、カメラ設定用の設定が搭載されており、またシーンごとのプリセットの保存・呼び出しが可能。ゲインや色温度などのカメラ設定をリモートコントロールできることは極めて重要です。野外での撮影など、照明条件が撮影中に変わる環境でも、迅速に対処できます。このセクションには、マスターゲイン、ホワイトバランス、シャッタースピードなどを変更できるコントロールが搭載されています。
カメラの自動ホワイトバランス機能をトリガーして、すばやく完璧なホワイトバランスを得られます。
シーンプリセットを保存・呼び出しできるため、毎日同じ条件で繰り返す作業に最適です。
暗い照明条件での撮影や、被写界深度を深くしたい場合などにセンサーの感度を上げます。
カメラのシャッタースピードを設定します。遅いシャッタースピードでは、暗い照明条件で明るさを上げることができます。
選択したカメラにカラーバーを出力します。新しくセットアップを行う際にカラーバーは極めて便利です。
中央のセクションには独立したRGBコントロールがあり、イメージの白および黒の部分を対象としたカメラのカラーを調整できます。Blackmagic URSA Broadcast G2にはDaVinci Resolveプライマリーカラーコレクターが内蔵されているので、カメラ内で驚異的なカラー調整を行えます。赤、緑、青のコントロールを使用して白と黒の領域を調整することで、複数のカメラを正確にマッチさせることが可能。これは、カットごとに色の変化が生じないようにするためには欠かせません。カメラコントロールにおいて経験豊富なユーザーは、赤と青のチャンネルのみを調整し、正確なカラーから離れすぎずに赤および青の色かぶりを追加または除去します。
イメージの白の部分を調整する個別のRGBコントロール。
イメージの黒の部分を調整する個別のRGBコントロール。
パネルの下部には、最も多く使用されるコントロールが搭載されています。カメラ番号のLEDは大きな表示で読みやすく、オンエアになると赤に変わります。カメラを操作するメインコントロールは、プロ仕様の高品質ジョイスティックで、上下に動かすとアイリスを、ノブを回転させるとマスターブラックを正確に調整可能。これは、放送に使用されるカメラコントロールユニット（CCU）で用いられているコントロールと全く同じタイプなので、ハイエンドの中継車やスタジオ用のトレーニングツールとして最適なプロ仕様のユーザーインターフェースです。また、CCUおよびインジケーターをロックできるボタンがあるので、ネットワークを固定したり、エラーを防止できます。
アイリスとマスターブラックの調整用のジョイスティック。上下の動きでアイリスを、回転させるとブラックを調整できます。
異なるタイプのレンズを使用する際に、アイリスの感度が上がり過ぎるのを防ぐために調整の範囲を狭めます。
カメラの調整を誤って変更してしまわないように、アイリスおよびマスターブラックのコントロールをロックできます。
リモートカメラに適用されたマスターブラックの調整の量を示すインジケーター。
全カメラのカラーを完璧にマッチさせるように設定したら、パネルのすべての調整をロックできます。
大型のスイッチャーを使用する際に、これらのライトでネットワークとSMPTEファイバーカメラの接続の状態を確認できます。
スイッチャーのAux出力にカメラを切り替える際に使用することで、ジョイスティックを動かす必要はありません。
カメラ番号が大きく表示されるので、カメラが割り当てられているチャンネルを確認できます。オンエア中は表示色が赤に変わります。
カメラオペレーターと話す必要がある場合にこのボタンを押すと、カメラのタリーライトが点滅して知らせます。
URSA BroadcastへのATEM Camera Control Panelの追加は簡単です。ネットワークがすべて割り当てられているので、ATEM Camera Control PanelからのケーブルをATEMスイッチャーのイーサネットコネクターに接続するだけです。イーサネットはネットワークなので、ATEM Camera Control PanelをATEM Advanced Panelシリーズと使用することも可能。このような組み合わせを用いることで、市場で最も大きなスイッチャーと同じレベルの極めて高度なライブプロダクションが可能です。ATEMパネルはループスルー・イーサネットを搭載しているので、パネル間のループスルーが可能。大型のATEMスイッチャーに後日アップグレードする場合は、このパネルを引き続き使用することもできますが、仕事ごとにパネルとスイッチャーの組み合わせを変えることも可能です。
