Blackmagic RAWは、画期的で極めてモダンな新しいコーデック。人気のビデオフォーマットと比較して、使いやすく、はるかに優れた画質であると同時に、RAW収録ならではの利点も余すところなくサポートされています。進化したデモザイクアルゴリズムなどの新テクノロジーを複数採用したBlackmagic RAWでは、高解像度、高フレームレート、ハイダイナミックレンジのワークフローに最適な視覚的ロスレスのイメージが得られます。驚異的な画質、幅広い種類のメタデータのサポート、高度に最適化されたGPUおよびCPUアクセラレーション処理などの優れた特徴により、Blackmagic RAWは、撮影、ポストプロダクション、フィニッシングに使用できる世界初のコーデックとなっています。Blackmagic RAWは、全く新しいコーデックであり、クロスプラットフォーム対応。無償であることに加え、デベロッパーSDKを含むため、使用しているソフトウェアにBlackmagic RAWのサポートを追加できます。 取扱販社
従来のRAWフォーマットはファイルサイズが大きく、使用許諾などが必要です。また、プロセッサーへの負荷が極めて高く、処理に時間が掛かり効率が悪くなるため、扱うのは簡単ではありませんでした。一方、従来のビデオコーデックは高速である反面、10-bitに制限され、4:2:2クロマサブサンプリングによりデータ損失が多くなるため、高画質が得られません。Blackmagic Designのエンジニアは、これらの問題を解決するために何年も費やし、新しいRAWコーデックを作り出しました。このコーデックでは、デモザイク処理の一部がコンピューターのCPUからカメラ本体に移されました。その結果、エンコーディングの効率が劇的に向上されたため、全く新しい高性能のRAWであることが実感できるはずです。Blackmagic RAWでは、RAWと同じ画質、ビット深度、ダイナミックレンジ、操作性に加え、今までより優れたパフォーマンスが得られ、従来のビデオコーデックより小さなファイルサイズにすることも可能です!
Blackmagic RAWの驚異的な画質と速度は、事実上あらゆるタイプの制作に適しています。Blackmagic RAW Q0または3:1では、カメラの手を加えられていないネイティブ品質が得られるため、最高の品質が必要な、エフェクトを多用する劇場映画や商業作品に最適です。Blackmagic RAW Q5および5:1は極めて高品質であるため、テレビシリーズやインディーズ映画に適しています。Blackmagic RAWは非常に高品質なので、ファイル容量を抑えるために8:1や12:1の設定にしても、ニュース放送、ライブスポーツ、デジタルサイネージ、オーディオビジュアル、企業ビデオ、結婚式などに適した優れた画質が得られます!
新しい高度なデモザイクアルゴリズムは、Blackmagic RAWの中核となる要素です。RAW処理の一部がソフトウェアからカメラに移され、カメラでアクセラレーションされます。ノイズ管理、センサープロファイリング、新しいエッジ再現アルゴリズムにより、深みがあり、鮮明なディテールを持つ、イメージセパレーションの美しい、高品質でシネマライクなイメージが生成されます。部分的にデモザイク処理が施されたイメージに加え、イメージセンサー固有の特性がBlackmagic RAWファイルにエンコードされるため、ISO、ホワイトバランス、露出、コントラスト、サチュレーションなどを完全にコントロールできます。カメラでアクセラレーションされ、部分的なデモザイク処理が行われることにより、極めて効率的な圧縮が可能。その結果、コンピューターでの処理が少なくなるため、ファイルのデコードおよび使用がスピードアップしますが、RAWを完全にコントロールするために必要なセンサーデータは維持されます。
Blackmagic RAWは、第5世代のBlackmagicカラーサイエンスを採用。スキントーンを極めて正確に再現し、実物と変わらないような鮮やかなカラーは、数百万円高いカメラに匹敵する美しさです。イメージは、最大限のカラーデータとダイナミックレンジを提供するために設計された、カスタム・ノンリニア12-bitスペースを使用してエンコードされます。従来のRAWワークフローは、LUTによるピクセルデータの変換を多用しますが、Blackmagic RAWは非破壊的に処理されます。Blackmagic RAWはメタデータの情報を活用し、撮影監督のクリエイティブな意図をポストプロダクションに確実に伝達できます。最も重要なことは、無償のSDKを使用するとサードパーティ製ソフトウェアアプリケーションで、エンベッドされたセンサープロファイル・メタデータを必要に応じて使用できるだけでなく、Blackmagic Designカラーサイエンスも使用できる点です。これにより、予測可能で正確なイメージがレンダリングされるため、ワーフクローを通して一貫したカラーを得られます。
Blackmagic RAWには、固定ビットレートと固定クオリティの2種類のエンコーディングオプションがあり、画質あるいはファイルサイズのどちらを優先するか選べるため、制作費に合わせて調整できる柔軟性があります。
固定ビットレートのエンコーディングオプションは、特定のデータレートを超えないように設定するコーデックに似ています。固定ビットレートには、Blackmagic RAW 3:1、5:1、8:1、12:1の4種類があります。これらの比率は、カメラセンサーからの単一フレームの未処理のファイルサイズに基づいているため、圧縮の相対的な量が簡単に把握できます。固定ビットレートでは、予測通りの一貫したファイルサイズで、可能な限り優れたイメージが得られるようにデザインされています。
新しいオプションである固定クオリティは、データ上限を完全に取り除き、画質を維持します。つまり、ディテールなどを多く含む複雑なフレームは、高いデータレートでエンコードされ、ディテールや品質が保たれます。画質への影響に対する心配が不要なのは、固定クオリティ・エンコーディングだけです。Blackmagic RAW Q0では量子化は最低限しか行われず、その結果、得られる画質は最高品質となります。一方、Blackmagic RAW Q5は中程度の量子化を行い、より効率的なエンコーディングと小さめのファイルサイズを実現します。
速度が遅く、プロセッサーへの負荷が非常に高い従来のRAWフォーマットとは異なり、Blackmagic RAWはポストプロダクションの加速化を目的として作られています。Blackmagic RAWは、AVX、AVX2、SSE4.1に対応したプロセッサー向けに最適化されており、マルチスレッドに対応。複数のCPUコアで処理が可能です。さらに、Blackmagic RAWはGPUアクセラレーションにも対応しており、Apple Metal、CUDA、OpenCLをサポートしています。フレームのデコードおよびイメージ処理は極めて速く、DaVinci Resolveで編集、カラーコレクション、VFX作業が極めて円滑に行えます。何より、クリップはイメージシーケンスではなく単一のファイルとして保存されるため、他のRAWファイルと比べ、メディア管理が楽になり、ファイルの転送も高速で行えることが利点です。Blackmagic RAWのパフォーマンスは、プロセッサーやGPUの高速化に適応するため、将来的により高い解像度やフレームレートのフォーマットにも対応できる唯一のコーデックです。
Blackmagic RAWは、非破壊的にLUTを適用する上で複数のオプションを提供します。3D LUTはBlackmagic RAWファイル(.braw)にメタデータとして直接エンベッドできるので、イメージを希望するルックで簡単に表示できます。また、LUTはBlackmagic RAWファイルに付随するサイドカーファイル(.sidecar)に保存することも可能です。サイドカーファイルに保存したLUTは、エンベデッドされたLUTを自動的にオーバーライドします。サイドカーファイルが削除されると、エンベデッドされたLUTが再度使用されます。3D LUTは常にBlackmagic RAWファイルに付随するので、DaVinci Resolve Studioなどのソフトウェアでは、3D LUTに簡単にアクセスして編集やカラーコレクションを実行できます。DaVinci Resolveではカラーグレーディングを3D LUTとして保存できるので、独自のLUTファイル(.cube)を作成することで、完全にカスタマイズしたルックおよび限りなくクリエイティブな選択肢が得られます!
従来のRAWフォーマットは、多くの場合、異なるメディアプレーヤーで再生するとコンテンツの見え方に一貫性がありませんでした。Blackmagic RAW SDKは、すべてのカラーおよびカラー変換を管理しており、さらにカメラセンサーの特徴に関する情報も含んでいるため、Blackmagic RAW Playerは.brawクリップのダイナミックレンジおよびディープカラーをすべて確実に表示できます。Blackmagic RAW SDKを使用するあらゆるソフトウェアで、ビューアにレンダリングされるカラーの表現とトーンの値を正確かつ確実に表示できます。何より、再生が絹のように滑らかに実行でき、高ビットレートのその他のRAWフォーマットの再生時に問題が生じがちな、速度の遅いシステムでも容易に再生できます。
DaVinci ResolveにはBlackmagic RAWサポートが含まれているので、撮影やフィニッシングの作業をすぐに始められます!DaVinci Resolveは、劇場映画やテレビ番組、CM制作の現場で、他のどのソリューションよりも多く使用されており、ハイエンドのポストプロダクションにおける標準となっています。つまり、世界最大クラスのスタジオでフィニッシングの作業を行うことも、DaVinci Resolveをダウンロードして、編集、カラーコレクション、VFX、オーディオポストプロダクションを自分で行うことも可能なのです!DaVinci Resolveは、Blackmagic RAWを完全にサポートしており、データ損失のないワークフローを実現できます。撮影時におけるカメラでの調整や設定は、メタデータとしてDaVinci Resolveに引き継がれ、すべて編集できます。さらに、DaVinci ResolveでRAW設定に変更を加えることも可能です。Blackmagic RAWをサポートする他のアプリケーションでファイルを開いた場合でも、設定を自動的に確認できるので、異なるソフトウェアやプラットフォームでも、一貫したルックとコントロールを得られます。
Blackmagic RAWは、真の意味で、時代に即した高性能なプロ仕様のRAWコーデックであることに加え、オープン、クロスプラットフォーム、無償である点を踏まえると世界唯一の存在と言えます。コーデックは、無償SDKを使用することで、Mac OS、Windows、Linuxに対応します。何より、ライセンスや継続的な費用は一切必要ありません。Blackmagic RAWは、オープンで、エレガントな標準化された高品質の画像フォーマットを業界に提供するために開発されました。完全無償で、多様な製品に対応し、ユーザーの様々なワークフローで使用できるようにすることを意図して作られています。
Blackmagic RAW SDKには、必要な情報がすべて含まれており、Mac OS、Windows、Linuxを使用する、すべてのデベロッパーに公開されています。このSDKでは、Blackmagic RAWファイルのデコーディングに使用するGPUアクセラレーションおよびCPU最適化アルゴリズムにアクセスできます。エンコードされた画像データに加え、SDKではカメラのイメージセンサー固有の情報にもアクセスできるため、センサーの特徴に基づいてイメージを正確にデコードし、表示する方法を把握できます。SDKは、32-bit浮動小数点、16-bit整数、8-bit整数のピクセルフォーマットをサポートしています。また、カラーサイエンスのデコードの管理に加え、ユーザーがカスタマイズできるカラースペース変換が可能です。さらに、エンベッドされたメタデータおよびサイドカーのメタデータすべてにSDKからアクセスできます。上記に加え、I/Oクリップトリミングや、再生をすばやく行うためのプレビュースケーリングなどの高度な機能も得られます。何より、Blackmagic RAWおよびBlackmagic RAW SDKは無償であり、Blackmagic Designのカメラソフトウェア・インストーラーに同梱されているため、利便性が高い点で優れています。