Teranex Mini 8K HDRは、大画面テレビやビデオプロジェクター、DisplayPortモニター向けの高度な8Kモニタリングソリューション。ベーシックなコンバーターと異なり、Teranex Mini 8K HDRはサードパーティ製のキャリブレーションプローブが使用できるため、接続したディスプレイを正確なカラーに調整できます。オンスクリーンスコープを2つ搭載しており、波形、パレード、ベクトル、ヒストグラムから選択可能。Teranex Mini SDI to HDMI 8K HDRは、色精度の高いプロ仕様のモニタリングを手頃な価格で行う必要がある映画スタジオや放送局に最適です。また、Teranex Mini SDI to DisplayPort 8K HDRは最新の8K DisplayPortモニターにも対応しています。洗練されたデザインに、モニタリングおよび設定の調整用のカラーLCDを搭載しています!
Teranex Mini 8K HDRは、大型スクリーンを使用し、正確なカラーでSDIモニタリングを行う必要がある、放送、ライブプロダクション、劇場映画の制作向けに設計されました。DaVinci Resolveでグレーディングする際に、色精度の高いモニタリングが必要な場合に最適です。Teranex Mini 8K HDRが、3D LUTやスコープの表示を行うため、CPUおよびGPU処理の負荷を軽減します。重い8Kフォーマットを扱う場合、これは重要な機能です。Teranex SDI to DisplayPort 8K HDRを用いれば、Apple Pro Display XDRを使用でき、モニターの内蔵カラープロファイルも選択できるので、SDI入力にカラースペースとガンマを正確にマッチさせることができ、精度の高いカラーグレーディングを実行できます。Teranex Mini SDI to HDMI 8K HDRは、大型テレビにATEM Constellation 8Kなどのスイッチャーでのマルチビューを表示して使用する際にも最適です。各ビューが大きく表示されるのでフォーカスをチェックできます。4分割機能を使用すれば、複数のモニターで大型ビデオウォールを構築することも可能です。コンサートや劇場で巨大な8Kビデオウォールが作成できることを想像してみてください!
Teranexの革新的なデザインは、標準的なコンバーターと比較してはるかに優れており、必要に応じてラックマウントすることも可能。フロントパネルは、デスクトップでも見栄えがするデザインで、ボタンおよびビデオモニタリング用カラーディスプレイを搭載しています。画面には、オーディオメーターおよびビデオフォーマットが表示できます。リアパネルには、HD、Ultra HD、8Kまでのフォーマット用にクアッドリンク12G-SDIを搭載。Teranex Mini SDI to HDMI 8K HDRは4つのHDMI出力を搭載しているため、クアッドHDMI入力を搭載した8Kテレビを使用できます。Teranex Mini SDI to DisplayPort 8K HDRは、Apple Pro Display XDRなどのモニター用に、USB-C方式のコネクターを搭載。また、通常のコンピューターモニター用に、2つのフルサイズDisplayPortコネクターを搭載しています。内蔵スケーラーは、ビデオ入力フォーマットを、接続したDisplayPortモニターのネイティブ解像度にスケーリングします。あるいは、内蔵のピクセル対ピクセルモードで、HD/4Kコンテンツをスケーリングせずに表示できます。また、両モデルとも8KソースをUltra HDまたはHDのテレビやモニターで使用するためのダウンコンバート機能も搭載しています。両モデルとも、2SI(2サンプル・インターリーブ)とスクエアディビジョンを自動的に変換できます!AC電源、アナログオーディオHiFi出力、フロントパネルにはモニターキャリブレーション・プローブ用のUSBポートも搭載しています。
Teranex Mini 8K HDRは、最新のHDRワークフローに必要なすべてを搭載しています。HDRのSDIモニタリングを実行するために必要な作業は、HDMIディスプレイまたはDisplayPortモニターへの接続だけです。VPID(ビデオペイロードID)のPQおよびHLGフォーマットの静的メタデータは、ST2108-1、ST2084、ST425規格に従って扱われます。Teranex Mini 8K HDRの両モデルは、SDR、HLG、PQの転送特性を示す、VPIDの2ビットを追加で定義するST425に準拠しています。また、SDIを介したHDR静的または動的メタデータの転送方法を定義するST2108-1、12G-SDIに対するST2082-10、3G-SDIソースに対するST425にも準拠しています。Rec.2020およびRec.709カラースペースの両方、100%のDCI-P3フォーマットをサポートしています。
完全に独立した2つのオンスクリーンスコープを搭載しているため、重要なハイエンドの作品において放送基準を満たしているか簡単に確認できます。スコープはスクリーンにオーバーレイとして表示されるため、位置、サイズ、不透明度をカスタマイズ可能。スコープは、以下から選択できます。波形スコープは、入力信号の輝度レベルを表示します。ベクトルスコープでは、SDIリファレンスレベルの100%を確認できます。また、RGBおよびYUVパレード表示にも対応しており、カラーコレクションや不正レベルのチェックに使用できます。ヒストグラムは、イメージ内のホワイトからブラックへのディテールの分布を示しており、ハイライトやシャドウのクリッピングが確認できます。
Teranex Mini SDI to HDMI 8K HDRおよびTeranex Mini SDI to DisplayPort 8K HDRは、映画業界で使用されているのと同じ高品質の33ポイント3D LUTを搭載しています。3D LUTは、古いフィルムストックのルックの再現や、接続したディスプレイのカラリメトリを補うために使用できます。さらに、接続したディスプレイをキャリブレーションすることも可能。サードパーティ製のUSBカラープローブを接続することで、Teranex Mini 8K HDRがモニターを分析し、ディスプレイ間の色の違いを修正する3D LUTを生成します。2つの独立した3D LUTをロードでき、フロントパネルから選択できます。3D LUTは一般的なファイルフォーマットなので、DaVinci Resolveなどのソフトウェアで生成したLUTをロードできます。
モニターが適切なカラーか判断するのは難しいものです。これは、同一のモニターのモデルでも、それぞれ少しずつ異なるからです。Teranex Mini 8K HDRでは、サードパーティ製のUSBプローブを使用して、互換性のあるモニターを自動的に調整できるため、この問題を解決できます。SpectraCal C6、X-Rite i1 Display Pro、Klein K10-Aのプローブがサポートされており、コンバーターの前面に接続できます。キャリブレーションメニューで処理を開始すると、カラーキャリブレーションを始める前に、モニターの明るさとコントラストを設定するように表示されます。コンバーターが全ての処理を行い、キャリブレーション中にテスト信号を自動的にモニターで生成します。
4つすべての12G-SDI入力に対して、他の機器にループできる出力が搭載されています。また、放送・映画業界で使用されている、シングルリンクHD、Ultra HD、クアッドリンク8Kフォーマットに対応しています。720pでは50p、59.94p、60p、1080iでは50i、59.94i、60i、1080p、1080PsF、2160pでは23.98から60fpsまでをサポートしています。さらに、2Kおよび4K DCIでは23.98から60pに対応しています。4320p 8Kフォーマットは、23.98、24、25、29.97、50、59.94、60pをサポート。2SIからスクエアディビジョンに変換する機能を内蔵しているため、8Kソースはモニターに合わせて自動的に変換されます。Teranex Mini 8K HDRは、Level AおよびBの3G‑SDI、YUVおよびRGBのSDIフォーマットにも対応しています。
Teranex Mini 8K HDRは、フル解像度の8Kを扱えるクアッドリンク12G-SDIを搭載しているだけでなく、必要に応じてHD、Ultra HD、2K DCI、4K DCIフォーマットを自動的に切り替えられます。つまり、8Kでの作業だけでなく様々な使用方法が可能です!HDMIモニター、テレビ、ビデオプロジェクターが接続されると、Teranex Mini 8K HDRはEDIDを介してディスプレイと通信し、モニターが解像度に対応できないと判断すると、自動的にディスプレイに合わせてダウンコンバートします。8KにはHDまたはUltra HDディスプレイ、Ultra HDにはHDディスプレイを使用できます。これにより、SDIフォーマットに関わらず、常にディスプレイにイメージが確実に表示されます。
フロントパネルのLCDでは、映像だけでなくオーディオレベルのメーターも表示されるため、正確なモニタリングが可能です。全機能のメニューが搭載されており、メニューページをスクロールすると必要な設定を簡単に探せます。ボタン1と2を押すだけで、3D LUTを有効にできます。キャリブレーションもメニューから実行でき、ディスプレイに操作の指示が表示されます。オーディオメーターは、VUとPPMで切り替え可能。HDMI Instant Lockを有効にすれば、入力ビデオが中断された場合にHDMIディスプレイが瞬時にロックされます。スコープの種類の選択、位置や不透明度の調整用の設定も搭載しています。さらに、ネットワーク設定の確認および編集も可能です。
フロントパネルからオンスクリーンメニューで設定を調整するのは簡単ですが、手が届かない場所にコンバーターが設置されていることも良くあります。そのような場合でも、Teranex Mini 8K HDRはイーサネットを搭載しているため、インターネットを介してリモートで操作できます。あるいは、同梱のMacおよびWindows用ソフトウェアユーティリティを使用することも可能です。このソフトウェアは、USBでも使用できます!最新のTeranexソフトウェアユーティリティは、コンバーターのソフトウェアをアップデートするため、最新のビデオフォーマットや機能にアップグレード可能。さらに、リモートでLUTをロードおよび保存でき、内蔵スコープの選択や位置の調整も実行できます。
8Kはデジタルフォーマットに最適。単一のクリップを使用して、単一の8Kディスプレイ、あるいは4台の個別のUltra HDディスプレイに表示できます。さらに、コンバーターを1台追加すれば、16台のHDディスプレイを使用したビデオウォールを構築できます。DaVinci ResolveとDeckLink 8K Proの組み合わせは、ハリウッドの映画スタジオでは極めて一般的です。Teranex Mini SDI to HDMI 8K HDRは、大型プロジェクターや高精度のローカルディスプレイに最適なソリューションです。一方、Teranex Mini SDI to DisplayPort 8K HDRは、Apple Pro Display XDRなどの最新のモニターを使用することを目的として設計されています。Teranex Mini 8K HDRは、多様な種類のテレビやモニターと互換しています。しかし、カラーを最も正確に表示するには、モニターが最も適しています。これは、イメージの処理が安定しており、キャリブレーション実行後に色があまり変わらないからです。
ラックマウントには、Blackmagic Universal Rack Shelfを追加するだけです。ラックシェルフのメタルトレイにはコンバーターを固定でき、ラックシェルフはラックにネジ留めできます。Blackmagic Universal Rack Shelfはブランクパネルも同梱しているため、コンバーターを1台だけラックマウントする際に、空きスペースが隠れるようにラックにネジ留めできます。Teranex Mini 8K HDRにはゴム製の脚が同梱されており、デスクトップでの使用の際にコンバーターの底面に取り付けて使用できます。
¥14,980 (税込価格)