The King’s Academy、バーチャルプロダクション・スタジオにURSA Mini Pro 12Kを導入
東京、日本 - 2023年6月7日 (水) - Blackmagic Designはこの日、The King’s Academyのデジタルメディアアート・プログラムが、新しいバーチャルプロダクション・スタジオでBlackmagic URSA Mini Pro 12Kデジタルフィルムカメラを使用していることを発表した。55のタイルから成るLEDウォールが設置された同スタジオでは、最年少は6年生からバーチャルプロダクションについて学んでおり、映像制作、ポストプロダクション、テレビ業界におけるプロとしてのキャリアに備えるための知識と技術を身につけている。
フロリダ州ウェストパームビーチにある同校は非営利の私立校で、幼稚園から12年生までの大学進学を目的としたプレパラトリー・スクールである。同校のデジタルメディアアート部門長のオースティン・パレンティ（Austin Parenti）氏は、世界屈指のデジタルメディアアート・プログラムを構築することを目標と掲げた。学生たちが最先端の制作テクノロジーとワークフローを学べるようにするために、同校は2021年12月にバーチャルプロダクション・スタジオの使用を開始した。これにより、同校は、LEDウォールが設置されたバーチャルプロダクション・セットを有する世界でも数少ないK-12学校の一つとなった。
同校のデジタルメディアアート・プログラムには、毎学期170〜210名の学生が参加している。毎年、学生は8本の短編と1本のバーチャルプロダクションによる長編映画を制作しており、年に2回、地元の映画館で地域の人々に向けて公開されている。「Gray Trials」はスター・ウォーズのファンフィルムで、これまで同校が制作したバーチャルプロダクション・プロジェクトで最も顕著な作品だ。パレンティ氏の指導のもと、21名の学生が完成させた同プロジェクトでは、スペースシップのコックピット、刑務所のロビー、暗黒卿の部屋などの後景がUnreal Engineでデザインされた。
「バーチャルプロダクションにおけるカメラには、もちろんURSA Mini Pro 12Kを選択しました。解像度の高さ、NDフィルター、複数のSDI出力に対応していることがその理由です。特に、LEDウォールではゲンロックが欠かせないので、カメラにSDI出力が搭載されていることは必須でした」と同氏は語る。「時には、ポストプロダクションでアニメーションやVFXをフッテージに追加します。学生たちと学部のスタッフをペアにして、希望するデジタルエフェクトのデザインと合成を行うために、DaVinci ResolveのFusionページを学びます。」
同氏は、これまでに同プログラムのスタッフ数、構造、機材の数を拡大しており、以前はBlackmagic URSA Mini 4Kデジタルフィルムカメラ一台だけを使用していたが、URSA Mini Pro 12K、Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K、Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K Proデジタルフィルムカメラを使用機材に追加し、ポストプロダクション用にDaVinci Resolve Studioも導入した。
「デジタルメディアアート・プログラムでは、業界での標準的なテクニックやテクノロジーを取り入れ、プロのメディア業界に可能な限り近づけようと務めています」と同氏は続ける。「当校の作品を見終わった視聴者は、大手配信会社のコンテンツとの違いを見分けられないでしょう。それを達成する上で、Blackmagic Designのカメラが非常に大きな役割を果たしています。将来的に学生たちがセットで使用することになる点でメリットがあるだけでなく、Blackmagic Designのカメラは驚くほど手頃な価格であり、真のシネマライクな画質が得られ、ユーザーインターフェースは極めて直感的な操作が可能であることから、教育機関において選定されるカメラとして群を抜いています。」
Blackmagic Designカメラでの撮影に加え、同氏はDaVinci Resolve Studioを授業に導入し始めている。「次の長編作は、編集をすべてDaVinci Resolve Studioで行う予定です。この決定の主な要因は、DaVinci ResolveがBlackmagic RAWの処理に優れていることが理由となっています」と同氏は説明する。「使用方法を学ぶトレーニングで、Resolveは市場で最も直感的に使用できるソフトウェアであると気づきました。もちろん、カラーグレーディングで右に出るものはありません。ResolveがBlackmagic Cloudを用いた複数ユーザーのコラボレーティブ・ワークフローに対応していることを知らなかったのですが、これは制作の取り組み方を変えることになるでしょう。これにより、ポストプロダクションをより多くの学生に学んでもらえることができ、クラスを分割して編集チームを構築し、主任エディター、サウンドエディター、カラリスト、フォーリーがリアルタイムで共同して作業できるようになるでしょう。」
このセンターは先日完成し、2つのコンピューター室には2つの独立した編集スイートが設置されており、新たに作られた最先端の制作スタジオは現在の3倍の大きさである。
「当校では、企業、小規模のテレビスタジオ、大学、さらには大きな予算を持ったハリウッドのスタジオにおける実務に基づいて、プログラムの構築を行っています。Blackmagic Designの製品は、これらの制作のすべてのレベルで使用されており、学生がそういった環境に身を置くことで、将来的に使用することになる機器や技術に慣れ、業界で成功するための知識とスキルを当校で身につけています」と同氏は締めくくった。
フォト
URSA Mini Pro 12K、Pocket Cinema Camera 6K Pro、Pocket Cinema Camera 6K、URSA Mini 4K、DaVinci Resolve Studioおよびその他のBlackmagic Design製品の写真はこちらwww.blackmagicdesign.com/jp/media/images
会社概要
Blackmagic Designは、映画、ポストプロダクション、放送業界に向けて世界最先端のビデオ編集製品、デジタルフィルムカメラ、カラーコレクター、ビデオコンバーター、ビデオモニタリング、ルーター、ライブプロダクションスイッチャー、ディスクレコーダー、波形モニター、リアルタイム・フィルムスキャナーを開発している。Blackmagic DesignのDeckLinkキャプチャーカードは、その品質と価格で放送業界に革命をもたらした。また、エミー™賞を受賞したDaVinciカラーコレクションシステムは、1984年以降、テレビ、映画業界の中心となっている。Blackmagic Designは、現在も6G-SDI、12G-SDI製品、ステレオスコピック3D、Ultra HDワークフローなどの独創的な革新を続けている。世界をリードするポストプロダクションエディターやエンジニアにより設立されたBlackmagic Designは、現在アメリカ合衆国、イギリス、日本、シンガポール、そしてオーストラリアにオフィスを構えている。詳細はwww.blackmagicdesign.com/jp
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