ブラックマジックデザイン、Blackmagic Production Camera 4KおよびBlackmagic Cinema CameraのPLレンズマウントモデルを発表
IBC 2014 オランダ、アムステルダム - 2014年9月12日 Blackmagic Designはこの日、Blackmagic Production Camera 4K PLおよびBlackmagic Cinema Camera PLの、2つのシネマカメラ新モデルを発表した。両モデルがPLマウントに対応したことで、プロ仕様のシネマレンズ、さらにビンテージのシネマレンズを使用できるようになる。価格はUS$2,295から。
Blackmagic Production Camera 4K PLおよびBlackmagic Cinema Camera PLは、IBC 2014のBlackmagic Designブース(Hall 7、Stand H20)にて展示される。
従来のBlackmagic Cinema Cameraのデザインに、新しいPLレンズマウントのオプションが追加されたことで、ユーザーは超小型サイズの堅牢なカメラを使用できるようになる。同カメラのボディはアルミ削り出しで頑丈な作りになっている。PLレンズマウントを追加した全体の設計は、非常に重たいPLマウントレンズの重量にも対応可能な強度を実現した。つまり、フォトグラファーたちは、超小型のプロ仕様PLマウントデジタルフィルムカメラを使用できるのだ。カメラ本体の大きさは、レンズマウント部分よりも僅かに大きいだけである。手狭なスペースでも使用可能で、過去数十年に渡って使われていたクラシックなプロ仕様のフィルムレンズを活用できるのだ。
今回2つのPLマウントモデルが登場したことで、Blackmagic Designユーザーは、小型かつ堅牢な5つのモデルから選択できるようになる。2種類のセンサータイプ、そして3種類のレンズマウントの中から、ユーザーはニーズに応じた機能を選択して組み合わせることができるのだ。
Blackmagic Production Camera 4K PLは、高解像度スーパー35mmサイズセンサー、グローバルシャッター、クリエイティブな被写界深度合に対応している。12ストップのダイナミックレンジ、クロップファクターを最小限に抑える大型センサーにより、優れたUltra HDイメージを得られるので、驚異的なワイドアングルの劇場映画品質のショットをキャプチャーできるのだ。HDで作業している場合、高解像度のイメージを使用できるので、リフレーミングやズームを行っても品質を損なうことはない。
Blackmagic Cinema Camera PLは、2.5Kセンサー、スーパーワイド13ストップのダイナミックレンジに対応しており、真のシネマライクな品質のイメージを実現できる。どちらのカメラも、従来のビデオカメラと比べて非常に広いダイナミックレンジに対応しているので、イメージのブラックとホワイトでより多くのディテールを得られる。例えば、屋内に合わせた露出で撮影を行った場合でも、窓の外の完全なディテールが得られるのだ。カメラセンサーが捉えたすべてのディテールをRAWファイルに保存して、ネイティブ編集/グレーディングに使用できる。同梱のDaVinci Resolveソフトウェアを使えば、最高品質のカラーグレーディングが可能だ。
どちらのカメラも、内蔵の高速SSDレコーダーで、CinemaDNG RAWおよびProResファイルの収録が可能。撮影完了後、ディスクをコンピューターに接続すれば、DaVinci Resolve、Final Cut Pro X、Meia Composer、Premiere Pro CCなどを使用して、ディスクから直接編集/カラーコレクションができる。CinemaDNG RAWで作業する場合、ファイルの広いダイナミックレンジを保存するので、DaVinci Resolve 11で直接ファイルを開いて、高品質で編集やグレーディングの作業ができる。つまり、DaVinci Resolveからの最終的な出力が、カメラのオリジナルRAWファイルからレンダリングされた第1世代となるのだ。
Blackmagic Production Camera 4K PLおよびCinema Camera PLは、可搬性と耐久性を考慮して設計されている。標準の接続を搭載しているので、ケーブルを別途用意する必要はない。また、内蔵バッテリー、高解像度の5インチLCDタッチスクリーンビューファインダーを搭載しており、メタデータの入力や、シャッタースピード、色温度、タイムコードなどの設定を確認することができる。また、どちらのカメラもプロ仕様のSDIインターフェース、内蔵Thunderbolt、mic/line入力用の1/4インチオーディオジャック、12-30V DC入力、3.5mmヘッドフォンジャック、LANCリモートコントロールポートを搭載している。Blackmagic Cinema Cameraは、手のひらに収まるサイズの真のデジタルフィルムカメラであり、クレーンやステディカムに取り付けたり、カークラッシュなどのシーンの撮影にも耐えられる。
「Blackmagic Cinema Cameraを発表して以来、ユーザーの皆様から、PLシネマレンズと使用できるソリューションを求める声が多く寄せられていました。皆様にはお知らせしていませんでしたが、実は最初にCinema Cameraを設計した際、私たちはPLマウントの採用を考えていました。しかし、写真用レンズを使用することの重要性を鑑みて、キヤノンレンズと互換性を持たせるため、EFレンズマウントへと方向転換したのです。ところが、カメラのメタル筐体の設計をご覧いただければ分かるように、Blackmagic Cinema Cameraのボディは、EFレンズマウントには大仰過ぎます。今回のPLレンズマウントの登場により、この堅牢なカメラボディとPLマウントの完璧な組み合わせを実感していただけることと思います!」 Blackmagic Design CEO、グラント・ペティは語る。「さらに嬉しいことに、PLマウントはクラシックPLマウンレンズも使用できるのです。1980年代のものを撮影したいのであれば、1980年代に使用されていたレンズを選択して撮影できます。あらゆるタイプのガラス素材、コーティング素材を使用したクラシック・シネマレンズは数えきれないほど市場に出回っており、そこから得られるルックは無限です。これらのレンズをすべて、弊社の新しいカメラで使用できるのです!」
Blackmagic Production Camera 4K Key Features
- Blackmagic Production Camera 4K PL:高解像度4Kスーパー35mmサイズセンサー、グローバルシャッター、12ストップのダイナミックレンジ。
- Cinema Camera PL:高解像度2.5Kサイズセンサー、13ストップのダイナミックレンジ。
- 超高品質PLシネマレンズと互換。
- 内臓SSDレコーダーでソリッド・ステート・ディスクに長時間収録。
- DaVinci Resolve、Final Cut Pro X、Media Composer、Premiere Pro CCと互換性のあるCinemaDNG RAWおよびProResオープンファイルフォーマット(カスタムファイルフォーマットなし)。
- Blackmagic Cinema Cameraは、DNxHDでの収録も可能。
- 業界標準の接続を搭載。mic/lineオーディオジャック入力、ヘッドフォンミニジャック、Thunderbolt、LANCリモートコントロール、そして標準 DC12電力接続。Blackmagic Cinema Cameraはモニタリング用3G-SDI出力(カメラステータスのグラフィックオーバーレイ)をサポート、Blackmagic Production Camera 4Kは、6G-SDIをサポート。
- 内蔵LCDタッチスクリーン搭載。カメラ設定や、DaVinci Resolve11、Final Cut Pro Xなどの人気の編集ソフトウェアと互換するメタデータ入力が可能。
- Blackmagic Production Camera 4Kは、1080HDおよびUltra HD、Blackmagic Cinema Cameraは1080HDキャプチャーをサポート(23.98、24、25、29.97、30fps)。
- 三脚、アクセサリーへの接続、業界標準の機器を使用したリグの構築用に、上部および底部にマウンティングポイントを設置。
- Thunderbolt接続での波形モニタリング用ソフトウェア、UltraScopeを同梱。
- フルバージョンのDaVinci Resolve 11編集・カラーグレーディングソフトウェアを同梱。
ご購入と価格
Blackmagic Production Camera 4K PLは、US$2,995でBlackmagic Design販売店にて販売中。Cinema Camera PLは、US$2,295でBlackmagic Design 販売店にて販売中。
フォト
Blackmagic Production Camera 4K PL、Blackmagic Cinema Camera PLおよびその他のBlackmagic Design製品の写真はこちらwww.blackmagicdesign.com/jp/press/images/
会社概要
Blackmagic Designは、映画、ポストプロダクション、放送業界に向けて世界最先端のビデオ編集製品、デジタルフィルムカメラ、カラーコレクター、ビデオコンバーター、ビデオモニター、ルーター、ライブプロダクションスイッチャー、ディスクレコーダー、波形モニター、リアルタイム・フィルムスキャナーを開発している。Blackmagic DesignのDeckLinkキャプチャーカードは、その品質と価格で放送業界に革命をもたらした。また、エミー™ 賞を受賞したDaVinciカラーコレクション システムは、1984年以降、テレビ、映画業界の中心となっている。Blackmagic Designは、現在も6G-SDI、12G-SDI製品、ステレオスコピック3D、Ultra HDワークフローなどの独創的な革新を続けている。世界をリードするポストプロダクションエディターやエンジニアにより設立されたBlackmagic Designは、現在アメリカ合衆国、イギリス、日本、シンガポール、そしてオーストラリアにオフィスを構えている。詳細はwww.blackmagicdesign.com/jp